しとえ / 星に願いを
プロローグ 小さな星のかけらはその青い星を見てとても美しいと思いました。 青い空、青い海、そこにたくさんの命がひしめき合って生きているのです。 大気に突入し小さな星のかけらは赤く...
詩人/作家 Xのアカウントにて詩、140字小説、掌小説など短文学をメインに活動しております。
プロローグ 小さな星のかけらはその青い星を見てとても美しいと思いました。 青い空、青い海、そこにたくさんの命がひしめき合って生きているのです。 大気に突入し小さな星のかけらは赤く...
窓辺に一つの額縁が飾ってあった。 この額縁の向こうには心が求めるものが現れるという。 海の音が聞こえる。 額縁の向こうは青い海で、ウミネコたちが鳴いていた。 白い波に白い砂浜...
私はこのきらめきを一生忘れない 「ねえママこのコンサート一緒に行って!こんな機会もう一生ないよ」 そう言って娘は私にスマホの画面を見せる。 憧れのアーティストのコンサート。...
亡くなった父の遺品を整理する。 たくさんの本、いくつもの美しいジャケットのレコード盤、しゃれたレコードプレーヤー。ちょっと今では手に入らない品だ。 いや、この形は蓄音機といった方...
曇天の空を見上げれば降ってくる雨粒は黒く見えた。 まるでこの世界を塗りつぶしていくようだ。 友人の死を知ったのは昨日、残念ながら葬式には間に合わなかった。 喪服代わりの黒い服は雨...
「お母さんプロポーズってどんな風だったの?」 コーヒーを1杯飲み干すと、娘がそう尋ねてきた。 「どうしたの急に?」 「……ちょっとね」 私は本棚から古いアルバムを引っ張り出してきた。...
じりりりり! めざましどけいの おとに ぼくは めをさました。 「おはよう、せかいじゅうのみんな」 ぼくのかみのけは くるんと なっていて ねぐせがついてる。 「おはよう、ママ」...
悲しみがアルペジオになって たくさん泣いた晩に 憂いある月は私を見下ろした 心が音楽になってしまえばいいのに そうすれば私は旋律を奏で 苦しみすら美しい夜想曲になるだろう 涙が小さ...
家の本棚を整理していると、中学生ぐらいの時に使っていた教科書が出てきた。 懐かしさにページをめくる。 資料集の国語図録を見てますます嬉しくなった。 もうボロボロの国語図録。 中学...
今夜は織姫は彦星と会えないだろうか…… 一年前留学した彼と会うために、私は商店街の七夕の笹の下でまっていた。アーケードの外はザーザー降りの雨である。 「一年間かぁ、長いね」...