しとえ / 最後の雪の結晶
穏やかな春の日に 溶けてゆく雪のように この胸の悲しみも 溶けてしまえばいいのに 外に見えるはなごり雪 うたたかな光の中で 最後に消える雪の結晶は 一体何を思ふのだろう 私たち...
詩人/作家 Xのアカウントにて詩、140字小説、掌小説など短文学をメインに活動しております。
穏やかな春の日に 溶けてゆく雪のように この胸の悲しみも 溶けてしまえばいいのに 外に見えるはなごり雪 うたたかな光の中で 最後に消える雪の結晶は 一体何を思ふのだろう 私たち...
博物館の中は静まり返っていた。 今日は惑星と惑星が衝突する日だから、こんな日には世界が交差するのだと館長が言っていた。 空には夢から生まれた生き物たちが飛び回っている。 虹の落ち...
クラスに楓ちゃんという女の子がいる。 一学期の間は学校に来ていたが、夏休みがあげて二学期からはずっと休んでいる。 どうやら病気らしい。 詳しいことは知らないけれど…… 夏休みの...
「返してよ!私のお人形!」 「だったらとってみろよ、桜」 「ほーら!」 クラスに苦手な男の子の二人組がいて、ある時私の人形を取り上げた。 「返してったら!」 私が取り返そうとするた...
雪ちゃんが笑ってるところはほとんど見たことがない。 いつも体中傷だらけで、家の外にいる。 お母さんが言うには雪ちゃんの父親に殴られているらしい。 隣の家から 悲鳴が聞こえる。...
突然雨が降り出したので、雨で濡れていた女の子にビニール傘を貸した。 「ありがとう」 お辞儀を一つするとその子は街あかりの下、走って行った。 雨の夜のビニール傘はクラゲに似て、雨粒...
風変わりな夢を見た。 夢の中に数字がいっぱい散らばった服を着た少女が出てきた。 「おはようございます!」 「…おはようございます」 少女はとびっきりの笑顔で笑う。 「あのどこか...
もう2週間も、まいにちお外は雨です。 きょうもあそびに、いけないなぁ はるくんはしょぼんとしています。 いいやちょっとだけ、あそんじゃおう! 雨がこぶりりになったのをみて、はる...
9/1 『夏の哀愁』 くたびれ果てた夏を私は洗濯機で洗濯した。 秋風に干して、色あせた夏はほんの少し汚れが取れた。 あんなにも鮮やかにまぶしかった夏は、強すぎる日差しの中で すっかり色...
聖地巡礼 という言葉があるがこれもそれに該当するのだろうか。 彼女のことを推しだと思えば確かにそうかもしれないが。 駅で降りると雨が降っていた。傘を開く。 君が好きだった赤い色...