しとえ / 夢か現かパンプキン
「やあやあ!泣いてるお嬢さん。今夜はハロウィンなのにお菓子をもらいに行かないの?」 窓からピーターパンがやってきて、ふわりと私の前に舞い降りた。 「パパお仕事で帰ってこないの。今...
詩人/作家 Xのアカウントにて詩、140字小説、掌小説など短文学をメインに活動しております。
「やあやあ!泣いてるお嬢さん。今夜はハロウィンなのにお菓子をもらいに行かないの?」 窓からピーターパンがやってきて、ふわりと私の前に舞い降りた。 「パパお仕事で帰ってこないの。今...
ある日小学校の頃の友人から一本の電話がかかってきた。 久しぶり!元気にしてた? どうやら、しばらく地元を離れていたがまた戻ってきたらしい。 そんな他愛のない挨拶から始まり、昔埋め...
偽物でもいいからさ、君が帰ってきてくれないかと望む。 偽物でもいいからさ、また君と暮らしたいと望む。 偽物でもいいからさ、君の笑顔が見たいと思う。 偽物でもいいからさ、君にいてほし...
小さな愛しいお嬢さん 涙に濡れた頬をして ぎゅっと抱きしめてあげたいな 雨の音が優しくて 悲しい気持ちが消えたなら 明日の朝は虹の空 雨粒が輝いて 涙はきっと明日の夜の 星になるん...
金平糖みたいなお星様 キラキラ、キラキラ輝いて 1つお口に入れたなら 優しい夢の世界へ 行けるんじゃないのかな 泣いてるあの子に一つ キラキラ星の金平糖 悲しくないよ そばにいる...
猫は十年飼い続けると猫又になるという。 正直そんな話は全く信じていなかったけど、三毛猫を見るたびにうちの太郎なんじゃないかなと思ってしまう。 太郎は僕が小学生の時に飼っていた...
月の綺麗な夜だった。 私は一人、海辺を歩いていた。 夜の海というのは恐ろしい。 黒い波がどこまでも高く、昼間とは全く違った顔を見せる。 黒々とした海水はその下に異界が広がってい...
書斎の奥の本棚の向こうに隠し部屋があることに気がついたのは家をリフォームしようとした時だった。 大正時代に建てられた我が家は、県の文化財になっているために簡単にリフォームというわ...
停電した部室で二人っきり。 懐中電灯の光で一緒に過ごす。 どうしよう、ちょっとドキドキする。 「暗いと困るよね。もしかして怖い?」 君は優しく私に微笑みかけてくれる。 私は頷いた。...
本を開くと四つ葉のクローバーが出てきた。 春に息子と散歩した時に息子が見つけて大喜び していた、あの時のクローバーだ。 思わず見つけたクローバーは春から届いた手紙だと思った。 私...