しとえ / ギフト
外はチラチラと雪がちらつき始めている。 「クッソ寒いな…」 一斗缶に、その辺にあったゴミを放り込んでいく。 ふと古本のマッチ売りの少女が目に止まった。 そういやガキの頃、どこかで読...
詩人/作家 Xのアカウントにて詩、140字小説、掌小説など短文学をメインに活動しております。
外はチラチラと雪がちらつき始めている。 「クッソ寒いな…」 一斗缶に、その辺にあったゴミを放り込んでいく。 ふと古本のマッチ売りの少女が目に止まった。 そういやガキの頃、どこかで読...
「トリックオアトリート!」 ふと扉の外から子供の声が聞こえた。 もう随分遅い時間だ。 お菓子はみんな夕方にやってきた子供たちにあげてしまった。 扉を開けると小さな銀色の髪の子供がい...
行き場のない人生の 行く先はやはり惨めで 惨敗ばかりでした。 それなりに努力は してきたつもりです。 幸福だったかどうかは 分かりません。 今も昔も これからも 天国などというも...
車から黒い煙が吹き出し、エンジンがストップした。 クソ!クソクソ! 何度もアクセルを踏むが何の反応もない。 俺はトランクを開けた。 中にはバラバラに刻んだ死体。 口論になってカッし...
人生には終幕というのがつきもので、それはいつか絶対に誰にでもやってくる。 だから生きていく限り後悔のないように精一杯生きていかなくてはならない。 君と一緒に見に行った映画館。 エン...
「スマホ落としましたよ」 そう言ってスマホを渡した相手の男は顔が無かった。 ……あぁまたか。 男は横断歩道を渡りきったところで車に轢かれビチャリと俺の足元に手首が転がる。 顔のない人...
おにわに おちてた たまごが1つ。 これは なにの たまごだろー? ニワトリさんかな? それとも おそらを とんでいた、 おおきな おおきな とりさんかな? あたためたら ひ...
カレンダーに星のマークを一つ付ける。 昔、こんな風に星印をいっぱいつけたカレンダーを破いて捨てたことを思い出す。 ……あれからもう5年も経ったんだ。 星野くんと付き合っていたのは...
ゴーヤがたくさん取れたからと母が持ってきてくれた。 それを見ながら今日のメニューを考える。 子供たちは夏休みに入って昼も夜もよく食べるから正直野菜をもらえるのはありがたい。 とはい...
新緑が池の表面に映り込みます。 穏やかな午後は風ひとつなく、まるで鏡のように水面に若葉が写ります。 ふと水面に波紋ができました。 まるで小さな小石でも放り込んだかのように、水面はゆ...