しとえ / 雪の花
この身を花に変えて あなたに会いに行きましょう だからどうか悲しまないで 辺りはまた雪の降る季節になっていた。 遠い昔聞いた雪姫伝説を思い出し窓の外を眺める。 この世界に雪が...
詩人/作家 Xのアカウントにて詩、140字小説、掌小説など短文学をメインに活動しております。
この身を花に変えて あなたに会いに行きましょう だからどうか悲しまないで 辺りはまた雪の降る季節になっていた。 遠い昔聞いた雪姫伝説を思い出し窓の外を眺める。 この世界に雪が...
1 言葉っていう字は言うと葉って言うけれど、確かに落ち葉のように心に降り積もっていくものなのかもしれない。 私には仲の良い友人がいてそんな彼女が小学4年生の時に 一度不登校にな...
返事をしてはいけないよ、 あの向こうに連れ去られてしまうから。 ばかばかしい迷信だと思った。 精霊が連れ去ってしまう。そんなことは子供のおとぎ話だ、親が子供を危険から遠ざける...
「うさぎってさ冬になると毛の色が変わるでしょ。冬毛に生え変わって。雪の中で目立たないように雪そのものにカモフラージュするんだ」 うさぎの背を撫でながら彼女はそう言った。 野生の生物...
カスタムドールがゴミステーションに捨てられていた。 この手の自動人形はもう百年以上前に生産が終了しているはず。ましてや現代、購入しようと思えばあまりにも高額になってしまうはず...
ねんねんころりねんころり 歌う月夜の物語 月のうさぎは 歌います 良い子はお眠り夢の中 ねんねんころりんねんころり お月様は優しくて 金の毛布をかけてくれるよ おやすみおやすみ は...
ラジオつけるとコーヒーを一杯。 大好きなDJのおしゃべりを聞く。 それはとても楽しい時間でもあるが、ラジオというのは一方的に喋るだけで 私の方から何かをしゃべるということはない。相...
本には魔法がかけられていた。 たくさんの運命が記されて、一冊の本になる。 これは僕の物語。 君と何度でも巡り合うために人生を何度でもやり直す。 初めて君と出会ったのはいつだ...
秋風に彼岸花が揺れるシーズンがやってきた。 駅前の花屋による。母が好きだった撫子の花を買う。 本来ならばこの花は春から初夏にかけてに咲く。 だが 園芸店では温室で栽培された花が並...
繰り返す呪いの言葉の様に 何度でも何度でも 繰り返す祈りの言葉の様に ささやいて呟いて 繰り返すまるで呼吸の様に やわらかく優しく 繰り返す私らしくある様に ハミングみたいに 繰り...