綴 / あったはずの情熱
最近、楽しいと思うことが減ってきた。 心を動かされることもほとんどない。 仕事になんら支障もないので、このままでいいかと思うことも少なくない。 この前、久しぶりに甥っ子に会った...
綴(つづり)と申します。 オリジナル小説を中心に活動しています。 日常の一瞬や、言葉にならない感情の揺れをそっと掬い取るような物語を書いています。 静かな関係性や、余白のある心情描写、空気の温度を感じるような作品が多めです。 短編・掌編を中心に、pixivとnoteで週4回更新しています。 よろしくお願いします。
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最近、楽しいと思うことが減ってきた。 心を動かされることもほとんどない。 仕事になんら支障もないので、このままでいいかと思うことも少なくない。 この前、久しぶりに甥っ子に会った...
愛していた。本気だった。 なのに……どうしてこんなことになってしまったんだろう。 暗い夜のベンチに、私は一人で座っていた。 雪がひらひらと舞う。 嫌になるくらい、ベンチ横の街灯が明...
エアコンがブーンと静かな音を立てている。 時々漏れてくる、お隣さんの笑い声。 目を閉じてソファに横になったそのとき、ピンポーンとチャイムが鳴る。 ……全く、いいところだったのに!...
「つーかーれーたー」 ミーンミーンと蝉の声が煩い。 八田の嘆きは、蝉の大合唱に打ち消された。 「何て?」 「だーかーらー! 疲れたって! 陰で休もーぜ!」 「…………そうやって、さっ...