こっちの仕事を辞めて
あなたのところへ
地域おこし協力隊として
行けることになった。
空が高く見える。
夢へと向かう
羽一枚で
飛び立てるわ。
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「心が見える場所
お気軽にどうぞ」
そんな看板が目に入り
小道にそれて入ってみた
小さな画廊。
何気ない日常の絵が並ぶ中で
最後の一枚は
大きなフレーム。
風が吹いて
目を閉じて
次に目を開けると
真っ黒の絵の中に
座る女の子。
後ろから
オーナーの声がして
「その絵は不思議で
見た人の心を映すとか。
最近
かなり塞ぎ込んでます?」
「入場者特典です」
と渡された
白紙のポートレート。
ふわっと風が吹くと
そこには
笑ってる私。
「捨てたもんじゃない」
涙がにじむと
画廊が消えた。
「画廊ミラージュ」より
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あなたから来るLINEの
「あのさ」は
話したいのサインだった。
別れ話をしたとき
「冬になると」なんて
夏の終わりに
全く関係ない話をされて。
「話をそらさないで」って
ピシッと言ってしまったけど
あれは
「別れたくない」だったんだね。
難解すぎないか
その略語。
ほんと
あなたはもう…。
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コスモスの街にお邪魔して
「ちょっと聞いてよ!」なんて
話すと
Mrs.コスモスたちが
お茶会を開いてくれて
「あら、それは辛かったわね」
「その人はダメよ」
「でも、その恋がよかったのよね」って
口々に言うから
笑ってしまった。
そしたら最後に
Mrs.チョコレートコスモスが
「チョコレートドリンクはいかが?
甘さは疲れも涙も溶かすのよ」
って振る舞ってくれて。
落ち込んでホッとしたくて
一人で来たコスモス畑で
どんな妄想してんだかって
おかしくなって
帰り道
Mrs.コスモスたちに
「ありがと」って。
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追うほどの恋では
なかったけど
あなたしかいないなど
言うほどでもなかったけど
1年ほど
あったものがなくなるのは
やっぱり
どこかで痛くて。
あなたと出会った頃
かすかに香った
金木犀が痛みを増やす。
金木犀
わたしのために泣きなさい。
そして
オレンジを散らして。
今年だけは早く…!
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多くを望んではいないのです。
心地の良い音楽に身を委ねていたいだけ。
名声まで必要ありません。
フェッテがきれいに決まったら、褒めてくれればそれで良い。
王子様とのグラン・パ・ド・ドゥでなくていい。白い翼もいらない、黒い衣装でこと足りる。
スポットライトの下でなくても良いから、舞台の上に立たせてください。
愛が欲しいわけではないのです。
望みは一つ。心ゆくまで踊らせて。
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どこまでも行きたいところへ
行けば良いのだと
君は言っていたね。
私にはそんな勇気がなくて
いつも足踏みをしてしまった
だけど今は思いっきり
走り出しているんだよ。
足踏みは助走だったのかも
しれないね。
羽ばたけば空を飛べる
鳥なのかもしれないね。
行けるところまで行って
君に会いに行くよ。
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たまたま拾った落とし物で
あなたが
路地裏のカフェ兼バーで
バイトしてるのを知った。
カフェやバーとは無縁そうな
メガネで前髪長め。
人と話さないように
してるのは知ってる。
だから
私も近づきにくくて。
「ここで働いてるの
ふたりの秘密にして」ってあなた。
秘密と呼ぶには
物足りなくて
夜の路地裏に
迷い込んでみた。
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形あるものは壊れる
ずっと同じなんてありえない
人の気持ちも然り…。
だから
私は恋をすると
日々諸行無常。
どうせ壊れると
思ってたほうが
私らしくいれるから。
『諸行無常DAYS』より
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暑くなったり寒くなったりを
繰り返しながら
少しずつ 季節は深まっていく。
お気に入りのストールが
見つからずで
クローゼットを漁ると
端っこに寄せられていて…。
彼からの最後のプレゼントで
香りがのこってる気がして
でも
見るのも辛くて。
しまい忘れてたわけじゃなく
しまえなかったんだな。
忘れてたけど。
深夜の二時間作詩
『しまい忘れ』より
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