トガシテツヤ

プロフィール

主に現代ドラマの掌編と短編を書いています。(たまにファンタジーも) ソリスピア第6回超短編小説祭入選。 第1回文苑堂54字の物語コンテスト最優秀賞&特別賞。 第12回自作小説の一節コンテスト最優秀賞。

🕷️ ジャンル別成績

このレーダーチャートは、公開中の作品の閲覧数・いいね数・コメント数を総合的に集計したものです。

公開作品(全13件)

SF・ファンタジー
1078文字 約3分で読了

トガシテツヤ / 夜を渡る風

 目が覚めて、窓から外を見ると、もう日が沈んだ後だった。  ――しまった。  夜の風が来る前に買い物に行こうと思ってたのに、さすがに今からだと間に合わない。冷蔵庫を開けて中を確認して...

投稿日時:2026/10/24 ・ ❤️ 0件 ・ 💬 0件
SF・ファンタジー
4285文字 約9分で読了

トガシテツヤ / ポケットの中の通り雨

 右のポケットだけが、いつだって少しだけ冷たかった。高校三年生の夏が終わり、秋の気配が校舎の影を長く伸ばし始めた頃から、僕の右ポケットには「通り雨」が住み着いている。  最初は、た...

投稿日時:2026/10/18 ・ ❤️ 6件 ・ 💬 0件
コメディ・日常
1856文字 約4分で読了

トガシテツヤ / さよならの洗濯日和

 雲一つない、突き抜けるような青空が広がっている。三月特有の少し尖った風が、ベランダに干したタオルの端をパタパタと躍らせていた。まさに、絶好の洗濯日和だ。  今日、私は彼が残してい...

投稿日時:2026/10/16 ・ ❤️ 4件 ・ 💬 0件
コメディ・日常
2858文字 約6分で読了

トガシテツヤ / ハミングが聞こえる

 その音を最初に耳にしたのは、三月になったばかりの、雨の降る夜だった。  築三十年を超える木造アパート「木漏れ日荘」の二〇二号室。僕の城であり、同時に檻でもあるその部屋は、深夜にな...

投稿日時:2026/10/14 ・ ❤️ 5件 ・ 💬 0件
コメディ・日常
2466文字 約5分で読了

トガシテツヤ / 窓辺の白い猫

 十数年ぶりに降り立った駅のホームは、驚くほど記憶の中のそれと変わっていなかった。錆びついた看板、ペンキの剥げたベンチ、そして鼻を突く、湿った土と緑の匂い。東京での、あの神経を逆な...

投稿日時:2026/10/07 ・ ❤️ 11件 ・ 💬 0件
コメディ・日常
520文字 約2分で読了

トガシテツヤ / Into the Blue

 ――誰だ?  いつも学校帰りに寄り道する場所に、知らない人がいた。ぼーっと立って海を見ている。海が見える場所なんて他にいくらでもあるのに、なんでここに立っているんだろう。よりによ...

投稿日時:2026/10/03 ・ ❤️ 14件 ・ 💬 0件
コメディ・日常
833文字 約2分で読了

トガシテツヤ / イチョウの木

 十二月の始めに帰省しようと思ったのは、年末年始の民族大移動に巻き込まれるのが嫌だったから。百パーセント渋滞すると分かっている高速道路、大混雑すると分かっている電車や飛行機、これら...

投稿日時:2026/10/02 ・ ❤️ 13件 ・ 💬 0件
コメディ・日常
2697文字 約6分で読了

トガシテツヤ / 遠い町のどこかで

 その町へ行くには、各駅停車の電車を三度乗り継ぎ、最後には一日に数本しか走らない、一両編成のディーゼル車に揺られる必要があった。  線路脇に生い茂る夏草が、電車のボディをパチパチと...

投稿日時:2026/09/30 ・ ❤️ 27件 ・ 💬 0件
ホラー・怪談
958文字 約2分で読了

トガシテツヤ / 燃える空

 よく、「燃えるような夕焼け」という時がある。でも、あれは例えじゃなくて、本当に燃えてるんだと思う。  秋になると、空が高くなるという。空気が澄んで、夕暮れ時の赤色が一年で一番、...

投稿日時:2026/09/29 ・ ❤️ 15件 ・ 💬 0件
SF・ファンタジー
4033文字 約9分で読了

トガシテツヤ / 深層海都

 目覚めると、海の中だった。視界を占めるのは、どこまでも透き通った、けれど重厚な重みを持った「青」だ。  頭上からは、ひび割れたガラス越しのような、頼りない陽光が細い糸となって降り...

投稿日時:2026/09/28 ・ ❤️ 10件 ・ 💬 0件
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