エッセイ
254文字 約1分で読了

燃えた人類学のノート

右足と左足の真ん中で見つめたお空は海だった。 海と空は、ないしょの双子。 だけど、ふたりはそれを知らない。 ずっと想い合ってるけど、恋人にはなれない。 触れられないほど、とおいから。 ふたりはそう思ってる。 だけど、ほんとはね、血が繋がってるからダメなんだよ。 ぼくらはみんな、宇宙の子ども。 おてんとさまと、お月さまだって、おいかけっこしてる。 抱きしめられるのは、ほんのたまに。 月蝕と日蝕。 食べることは愛なんです。 食べることは愛なんです。 もぐらはミミズを食べる。 もぐらの信仰。ミミズは神さま。 ぼくらはみんな、宇宙の子ども。
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2026/10/23 • 👁 6回 • 💬 0件
ポエム・詩
87文字 約1分で読了

あなたを待つ100年

あなたを待つ100年 書店では多くの本が消えていった   あなたを待つ100年 人は宇宙へ行けるようになった あなたを待つ100年 私はどこまでもあなたの影を探した あなたは見つからないのに
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2026/10/23 • 👁 9回 • 💬 0件
ポエム・詩
130文字 約1分で読了

夜明けのうた

命を宿した瞳の奥 鯨は何を見る? 海底へと沈む 遠い国の音楽 命を食む唇の隙間 ぼくは何を言う? 彷徨う場も無い 葬られた文学 水面(すいめん)を漂う空き瓶は思い出を乱反射し 引き揚げられた壊れた時計はその秒針に記憶を留めた 幾億の星々が瞬く夜明け前 うら寂しい 一人の青年が 漁へ出た
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2026/10/23 • 👁 32回 • 💬 0件
ポエム・詩
106文字 約1分で読了

グルグル

あなたの顔はどちら? 人懐っこい時 近づいてこないでの時 イライラを隠さない時。 私はその都度あなたに 振り回されて 離れたくなるけど 人懐っこいあなたに 笑顔で名前を呼ばれたら やっぱり戻ってしまうんだ。 『クレイジーソフト』より
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作者:柊ことは
2026/10/23 • 👁 6回 • 💬 0件
ポエム・詩
135文字 約1分で読了

戦いの末に

好きも 嫌いも 誠実さ 堅実さ そして 未来の約束も すべて 目に見えないものなのに 「なぜ?」 「どう思ってるの?」と 詰めた。 最初は 気持ちを話してくれたあなたも そのうちだんまりになって 会う回数も減って… 「もう無理」 その言葉の意味が 別れを伝えているのかさえ 聞けなくなった。 『透明戦争』より
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作者:柊ことは
2026/10/23 • 👁 10回 • 💬 0件
ポエム・詩
121文字 約1分で読了

そんな顔してさ

年下の君は 上目遣いで 「今日のご飯何〜?」とか 「ハンバーグ大好き!」 って言う。 そんな顔して アルマジロ。 結婚しようよって言うと 「あと50万」って 通帳見せてくるし 「私の収入もあるからさ」って言うと 「あなたは妊娠出産もあるから守ってあげないと」って。
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作者:柊ことは
2026/10/23 • 👁 8回 • 💬 0件
恋愛
152文字 約1分で読了

停電

停電した部室で二人っきり。 懐中電灯の光で一緒に過ごす。 どうしよう、ちょっとドキドキする。 「暗いと困るよね。もしかして怖い?」 君は優しく私に微笑みかけてくれる。 私は頷いた。 本当は怖いんじゃなくて、君と一緒にいたらドキドキしてそれどころじゃないんだ。 きっと君は気づいていない。 ……だって女の子同士なんだもん。
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作者:しとえ
2026/10/23 • 👁 22回 • 💬 0件
コメディ・日常
250文字 約1分で読了

春からの手紙

 本を開くと四つ葉のクローバーが出てきた。 春に息子と散歩した時に息子が見つけて大喜び していた、あの時のクローバーだ。 思わず見つけたクローバーは春から届いた手紙だと思った。 私はそれを額縁にそっと飾る。 玄関先に額縁を吊るすと、息子が帰ってくる 姿が見えた。 小学一年生になった息子は、四月から頑張って近所の友達と一緒に小学校まで歩いて行く。 成長したなと思う反面、送り迎えをしていた頃がちょっと懐かしい。 「ただいま!」 元気に挨拶をして帰ってきた息子に私は、 「おかえり」 と言った。  幸せは、小さなところにあるらしい。
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作者:しとえ
2026/10/23 • 👁 24回 • 💬 0件
SF・ファンタジー
498文字 約1分で読了

ピアノ

 私は、ピアノ。  村はずれの小さな家の、小さな部屋に住んでる。  私の主人は、私を深く愛してくれた。  その指を駆使して——私の声を通して、数え切れない愛を叫んだ。  やがて彼は、その才能を開花させ、世界のあらゆる場所で聴衆を感動させた。  世界中の人が、彼を天才と呼んだ。  けれど、どれだけ名高いピアニストになっても、ここへ帰ってくると彼は必ず私を愛してくれた。  その情熱的な心と指で、一晩中。  その彼は、もういない。  入院していた病院で、昨日息を引き取った。  だから、この家に来る人も、もういない。  ねえ、あなた。  今夜は、私に叫ばせて。  あなたが私に注いでくれた、全ての想いを——身体から溢れ出すままに。  一晩中。ありったけの力で。  どうかこの想いが、空をゆくあなたに追いつきますように。 「あれ……この家、焼けちゃってる」 「人気《ひとけ》のない村はずれですからね。気づいたらこうなってました」 「数日前の真夜中に、素晴らしいピアノの音色がしたのは……ここじゃなかったのかな」  「まさか。ずっと誰も寄り付かなかった家ですよ?  でも——火元は、室内のピアノだったそうです。  なぜ火がついたのかは、いくら調べてもわからないようですけどね」              〈了〉
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作者:aoiaoi
2026/10/23 • 👁 46回 • 💬 0件
SF・ファンタジー
139文字 約1分で読了

剣鬼と呼ぶしかない

剣聖ディアスといえば傭兵で知らぬ者はいない。だがヤツも初老になり、いまはさる貴族令嬢の護衛に収まっている。そこで俺達は数を頼んで闇討ちしたが……聞いてねえ、なんだあれ。剣聖様をかばった可憐な少女が薄く笑う。「これは師として相手しなくちゃね」瀑布のような闘気に、俺は顔を青くした。
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作者:有賀慧
2026/10/23 • 👁 11回 • 💬 0件