星座を作るように
会うごとに
あなたとの関係が
少しずつ
形になればいいのに
会うごとに
なぜか
星が
滲んで消えて
形にならなくて。
『星屑のあわい』より
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目も開かない赤ちゃんが、私の指を握った。
泣きじゃくる姿が、
私に縋るように、
私を探すように。
脈打つちいさな掌が、私の指を握っていた。
目も開けられない父さんが、
私の指を握った。
空気の漏れる音を鳴らし、
私に託すように、
私を導くように。
鈍色の掌が、私の指を握っていた。
目が開かない。
迎えて、受け容れて、手放す。
ただ、無色。
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あなたはいつも
普通。
仕事で怪我をして
帰ってきても
嫌なことが
あったとしても
豪雨のなかの運転も。
どこにも見当たらないんです
弱音が。
私はあなたの弱音も
聞いてみたくて
何も言われなくても
ヨシヨシしてしまうのです。
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半年前は
何もなかったと思う。
あなたとの時間は
平和そのもので
疑うなんて1ミリもなかった。
でも
最近
「ん?」なことが増えた。
スマホの通知をスルーしたり
少し帰る時間が遅かったり
特定の人との話とか。
辻褄が合わないこととかね…。
そんな
あなたからこぼれる
不穏な卵を集めながら
温めて
別れようと言われるのを待ってる。
私ね
自分から別れをきり出すのって
嫌なのよね。
悪者になったみたいで
後味悪いでしょ?
きっとあなたのことだから
そろそろ
言ってくると思うよ。
ほら。
『疑惑のたまご』より
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秋空に
柔らかくなった太陽が
燦々と。
足元には
カサッと落ち葉が。
また空を見ると
すじ雲。
葉が色づくまで
もう少し待ってるね。
秋麗。
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いつまでも
あなたの
安全基地があると
思わないでね?
陽だまりの
返却期限は過ぎました。
私の温かさは
無限じゃない。
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秋風に 月明かりさす 夜が来る
窓開けて 耳をすませば 虫の声
すすきの穂 銀に輝く 月の夜に
中秋の 夜道明かるし 月影よ
水面には 映る月影 別世界
水月の 夢の世界へ 想ひ馳せ
俳句六連歌
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恋をすると
あまりにも白黒で
もう少し
グレーが
遊びがほしいね。
ほら
あなたの笑顔で
黒が一気に白にかわった。
私に向けられたかどうかなんて
わからないのにね。
『あまりにもオセロ』より
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まだ私は
地球として
あなたを抱いていたいのです。
でも
そろそろ
身体が熱くて。
どうか
ひみつの薬を
そっと地球に
塗ってください。
まだまだ
あなたと旅をし
子や孫まで抱かせてください。
『ひみつの薬を
そっと地球に』より
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雨だ。
雨が降っている。
今月はもうずっと雨が降っている。
空は黒く厚い雲で覆われ、線状降水帯と呼ばれ出した強い雨が槍のように降ってくる。
道路は冠水し、低い土地の家は浸水に遭う。
雨が止めば少しずつ溢れた雨水は収まっていくけれど、受けた被害は傷跡を残す。
家にも、私達の心にも。
自然によるパワハラは、一方的な暴力だ。
私達は何もやっていないのに。
私達はただただ生活しているだけなのに。
──本当に?
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