ポエム・詩

凪

157文字 約1分で読了
作者:ス喜一
目も開かない赤ちゃんが、私の指を握った。 泣きじゃくる姿が、 私に縋るように、 私を探すように。 脈打つちいさな掌が、私の指を握っていた。 目も開けられない父さんが、 私の指を握った。 空気の漏れる音を鳴らし、 私に託すように、 私を導くように。 鈍色の掌が、私の指を握っていた。 目が開かない。 迎えて、受け容れて、手放す。 ただ、無色。
2026/09/22 ・ 👁️ 72回 ・ 💬 0件

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