開津文太 / 終末の日
『いよいよ明日、終末の日を迎えます』 何度目かの国営放送が流れた。テレビもラジオもこのアナウンスがひっきりなしに流れる。 今日は国の規則である予防接種と最後の晩餐の日だ。 ...
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『いよいよ明日、終末の日を迎えます』 何度目かの国営放送が流れた。テレビもラジオもこのアナウンスがひっきりなしに流れる。 今日は国の規則である予防接種と最後の晩餐の日だ。 ...
飼っていたハムスターが死んだ次の日、ケージの中には、クラスの同級生でもある幼馴染みがいた。 彼女は学校の制服を身にまとい、ハムスターと同じぐらいの大きさで座っている。 最初はお互...
天橋立に来た。 なんとなく、松と白砂の繋がるあの光景を見たくなったから。 小さい頃、家族と一度来たらしい。その時の事を、私は覚えていない。二度目のはずなのに、初めて来た感覚だ...
「どうだ、美味いだろ。ここの定食は」 彼は一口、茶を飲んでから友人に答えた。「ああ、とても美味しかった。また来たいと思う」うんうんと頷いて、友人は自慢げに笑った。 この日は、彼...
砂漠の中を、一人の男がさまよっていた。 延々と続く砂。方角さえ分からないまま、水を求めて歩き続ける。 喉はカラカラで、渇きは限界に達していた。 歩き疲れ、座り込んでしまう男...
「このゲームで対決しよう」 身なりの良い男が提案した。 「ああ、いいとも」 軍服の男が応える。 二人はそれぞれコントローラーを手にして、画面を注視する。 そのゲームは、国を...
一人の藩士が、城下町で切腹した。 政を顧みず、贅沢三昧の藩主が年貢を上げる事に対して、再三諌言したが聞き入れられず、遂には主を諌めるために、腹を切るに至ったのだ。 しかし、城...