ポエム・詩
戦友
533文字
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俺は今日、お前を置き去りにしてきた。
敵の銃弾の降り注ぐ、深い森の中へ。
全身に深い傷を負ったお前は、その身体を背負おうとする俺に、力を振り絞って懇願した。
自分をここへ置いて行け、と。
でなければ、お前を決して許さない、と。
俺は、お前を置いてきた。
それしか、道がなかった。
誓う。
俺は、必ず生き残る。
たとえ何があっても、最後まで生き続ける。
俺自身のためではない。
お前が俺に手紙を託した、お前の恋人のためでもない。
お前を、忘れないために。
お前を、これからも決して忘れないために、俺は生きる。
この胸の中に、お前を連れて帰る。
この胸の中で、お前を生かし続ける。
俺の命が尽きる、その瞬間まで。
お前は、もうこの空を駆け上がっていったのだろうか。
この地獄から、解放されて。
なあ。
この世は、地獄だ。
お前への言葉を——
俺はもう、こうして星や雲や風を見上げながら、話しかける以外にないのだけれど。
それしか、お前と話す方法は、もうないのだけれど。
俺は、生きる。
お前を消さないために。
何があっても、この命を最後まで使い切ってやる。
一秒でも長く、生きてやる。
明るく笑うお前の面影を、ここに生かし続けるために。
だから。
今は、どうか静かに、眠っていてほしい。
——またどこかで、笑顔を交わし合える時まで。
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