児童文学
夢か現かパンプキン
657文字
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「やあやあ!泣いてるお嬢さん。今夜はハロウィンなのにお菓子をもらいに行かないの?」
窓からピーターパンがやってきて、ふわりと私の前に舞い降りた。
「パパお仕事で帰ってこないの。今日は私一人なの」
私がそういうとピーターパンは、そっと涙を拭ってくれた。
私とパパは2二人暮らし。お仕事の晩は仕方がないの。
ティンカーベルがくるくると私の周りを回ると、私の体がふわりと浮いた。
妖精の粉で体がキラキラ。
みんなで窓の外に飛び出すとカボチャの馬車がお出迎え。
それに乗り込んだら舞踏会に出発だ。
月の宮殿、目指してカボチャの馬車は進むよ。
月の宮殿に着いたら、ピーターパンは王子様に変身して私をダンスに誘うの。
妖精の粉は今度はドレスに変わってみんなの注目の的。
「さあワルツを踊りましょう」
今夜は素敵なハロウィンナイト。
おばけも人間も妖精もみんなみんな一緒に手を取り合ってダンスするのよ。
月明かりでできた砂糖菓子をいっぱいもらったら朝の光の道を カボチャの馬車は進んで行くよ。
キラキラ、キラキラ朝日の中に月への道もカボチャの馬車も消えてゆく。
これは夢だったのかしら、それとも本当にあったことなのかしら?
夢とうつつの狭間の国、ネバーランドの王子様ピーターパンはどこに行ったのかしら?
すやすや すやすや
気がつけばベッドの中。
「ただいま遅くなったね、ごめんね寂しい思いをさせて。ハロウィンのお菓子を買ってきたよ」
パパは私に月明かりみたいな金貨の包み紙のチョコレートを渡してくれるの。
キラキラの包み紙を開いてチョコを、パクリ!
私の素敵なハロウィンナイト。
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