児童文学

風が強い日には

381文字 約1分で読了
作者:しとえ
 今日はとても風が強い日です。 というのも、風の精が今日はいっぱい街にやってきたのです。 風の精たちの運動会の日でした。 晴れ渡った空の下、風の子供たちが走り出します。 「よーし負けないぞ!」 「あっちのビルまでかけっこだ!」 お日様の合図を皮切りに風の子供たちは勢いよくダッシュ! あっちこっちのビルを避けながら、一番向こうのお山まで走って行きます。 「やったー僕が一番!」 「残念!負けちゃった!」 風の子供たちは大喜び しながら木の周りをぐるぐると回ります。 「次は、リレーだって」 「じゃあ今度こそ僕が勝つからね!」 風の子供たちはまた走り回ってビルの間を抜けて行きます。  何も知らない人間たちは帽子を抑えて空を見ました。 「今日はすごい突風だ」 「まるで風が戦争しているみたいじゃないか」  そんなことを話しているのです。 いいえ、本当は仲良しの風の子供たちが、 追いかけっこをしているのですよ。
2026/10/21 ・ 👁️ 27回 ・ 💬 0件

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