ポエム・詩
陣痛
529文字
約2分で読了
男なのに
お腹の中に赤ちゃんがいる気がする
どうしちまったのかな
オレ、おかしいのかな
産みたくてたまらない
どうしたらいいか分からなくて、その夜泣いた
唯一の親友に悩みをうちあけた
彼は驚いた顔をして、俺もそうなんだと言った。
俺の中にも赤ちゃんがいる
毎日不安なんだ
親友が同じ悩みを持っていた。
俺たちは近所に住んでいる
宇宙の研究をしている先生の所へ行った
彼女はなんでもしっているから
ねぇ先生 男の人が妊娠することってある?
そうね、ないことはないけど、
受精卵ってわかるかしら
男の人には子宮がないから基本的にはできないのよ
男で妊娠した人は身体が特別なひとよ
そういうことは知っていた でも俺たちの身体 はそうじゃない
そもそも俺もあいつも× ×× をしたことがない 女性とも、男性とも
そのことも先生に話した
それじゃあ処女懐胎ってことになるのかしら
神様だってマリア様の処女懐胎でうまれたのよ
イエス様?
そう 。
でもあなたたちの場合男性だから
産むことはできないはずよ
ところでどうして体の中に赤ちゃんがいるとおもうの?
わからない 彼も分からない
でも彼にも僕にも自分の身体の中に赤ちゃんがいる確信があった
最近、なにかモヤモヤすることは?
なんだかよく眠れません
ぼくもだ
好きな人はいる?
わからない、
おれはいない
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