児童文学
赤い糸
592文字
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Day 6: 赤い糸 / 見知らぬ町 / 消えた足跡
あるところに刺繍が大好きな女の子がいました。
女の子はある時、赤い糸を1本拾いました。
わぁ、この赤い糸なんてキレイなんだろう。
これで大好きな刺繍をしたらきっとステキ!
女の子はその糸を持って帰ります。
これで何を刺繍しよう!ワクワクしながら針と布を取り出します。
コン、コン、コン!
玄関の扉を叩く音。
「どちら様?」
「こんにちは、あなたが拾った赤い糸、実は私のものなのです」
扉を開くと会ったことのない男性が立っています。
この糸は運命の赤い糸うっかりと切れて落としてしまったのです。
「そうなんだ。それじゃあお返ししないと困るね」
女の子はその人に糸を渡しました。
「ありがとう、あなたの運命の赤い糸もきっと素敵な人に巡り合わせてくれますよ」
そう言って男の人は立ち去りました。
女の子はそう言われて、自分の小指にキラキラときらめく赤い糸が結びつけられていることに気がつきました。
一体この糸はどこに繋がっているのだろう?
糸の先はキラキラとした光になっていてよく見えません。
女の子は男の人に尋ねようと思いましたが、すでに立ち去った後です。
足跡が雪の上にくっきりと残っていましたが、外に出て足跡を追いかけて行くとやがて雪に覆われて消えていました。
私の運命の赤い糸。
いつか見知らぬ町のまだ出会ったことのない素敵な人に繋がっているといいな、と女の子は心の中でつぶやきました。
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