恋愛

軽口を叩くだけの幼なじみに、月が綺麗と言ってみる?

600文字 約2分で読了
作者:御月ケイ
「また喧嘩したの?」 「うっせーな。絡まれたんだよ、俺は悪くねー」 「柄が悪いからいけないのよ」 「はいはい。もー、めんどくせーなぁ。さっさと帰れよ」 「あら、いいの? せっかくついて行って言い訳してあげようと思ったのに」 「神さま仏さま怜花さま、ありがとうございます」 「調子いいわねぇ」 「母ちゃん怖ぇからしゃーねーべ」 「私は仲良しだけどね。リモコンの場所聞かれたりするくらいには」 「なんで俺より母ちゃんとわかりあってんだよ、お前」 「斗真が好きだからじゃない?」 「……はい?」 「あら、どうかした?」 「どうかってお前……」 「相変わらず変な顔してるわねぇ」 「はぁ?」 冗談かよ。 「てかなんで、いつも喧嘩現場に来るんだよ」 「あ、やっぱり喧嘩なのね」 「あーあーあー、絡まれた絡まれた!」 「なんで来るかってそりゃ、あなたがそんなだからじゃないの」 「どういう意味だ。ガキの頃から何年だ?」 「幼稚園からだから、12年かしら」 「長ぇ……。こんなに一緒にいるとは思わなかったわ……」 「仕方ないわよ。私があなたに一目惚れしたんだから」 「……はい?」 また冗談か? 「……」 「……俺、お前を恋愛対象として見たことねーよ」 「……知ってるわ」 「……でも、俺はお前以外選ばねーと思う」 「はぁ?」 「いや、だから……」 「いつまでも想われてるなんて思わない方がいいわよ? まぁ、その日を待ってあげなくもないけど」 「……おう」 空を見た。月は……出てないな。
2026/09/24 ・ 👁️ 92回 ・ 💬 0件

\ 次の作品を探す /

読者の感想・応援メッセージ

まだ感想はありません。

0 / 1000文字