児童文学
カエルと神さま
407文字
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田んぼのそばのあぜ道に小さなほこらが一つ、ありました。
5月のあるはれた日に カエルの子どもが田んぼから上がってきました。
やっとオタマジャクシからカエルになったのです。
カエルの子どもは、ほこらのそばで黒いモヤがかかった虫を見つけました。
パクリ!
もぐもぐ。
そのようすを見て、ほこらから声がします。
「たすかるのぉ。あれはわるい『あくりょう』だったのじゃ」
カエルの子どもは、ほこらの方を見ました。
ほこらにすんでいる神さまのこえでした。
「ときどき、虫のすがたにばけて『あくりょう』がやってくるのじゃ。『あくりょう』はわるいできごとをもってくる」
「そうなの?」
「そうじゃ。じゃから、『あくりょう』を食べてくれてありがとう」
神さまにおれいをいわれて、ちょっとうれしくなったカエルの子どもはケロケロとなきました。
そしてぴょーんと、とんではれた田んぼのあぜみちで歌を歌ったのでした。
今日も 田んぼのあぜ道ではカエルたちの歌がひびきます。
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