児童文学

カエルと神さま

407文字 約1分で読了
作者:しとえ
 田んぼのそばのあぜ道に小さなほこらが一つ、ありました。 5月のあるはれた日に カエルの子どもが田んぼから上がってきました。 やっとオタマジャクシからカエルになったのです。 カエルの子どもは、ほこらのそばで黒いモヤがかかった虫を見つけました。  パクリ! もぐもぐ。 そのようすを見て、ほこらから声がします。 「たすかるのぉ。あれはわるい『あくりょう』だったのじゃ」 カエルの子どもは、ほこらの方を見ました。 ほこらにすんでいる神さまのこえでした。 「ときどき、虫のすがたにばけて『あくりょう』がやってくるのじゃ。『あくりょう』はわるいできごとをもってくる」 「そうなの?」 「そうじゃ。じゃから、『あくりょう』を食べてくれてありがとう」 神さまにおれいをいわれて、ちょっとうれしくなったカエルの子どもはケロケロとなきました。 そしてぴょーんと、とんではれた田んぼのあぜみちで歌を歌ったのでした。 今日も 田んぼのあぜ道ではカエルたちの歌がひびきます。
2026/10/06 ・ 👁️ 46回 ・ 💬 0件

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