ポエム・詩
鎮静と騒乱
279文字
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扇風機が張り切って首を振っている
生ぬるい風が腕から顎をなぞっていく
遠くから響くような、規則的な機械音
ぐわんぐわんと思考が渦のように巻き込まれていく
冷蔵庫からペットボトルの氷を取り出した
こめかみに当てて、また耳を澄ます
外ではエンジン音と風が鳴っている
蝉が鳴き出したと思ったら消えてしまった
ああ、蝉の声は耳鳴りに似ている
忘れていたお友達が耳の中でキンキンとはしゃぎだす
蝉の声が復活した気もするけれど、まるで分からない
規則的な中低音は、扇風機がもたらしているのだろうか
スイッチを切れば謎は解けるのだ
だがこのままうねりに身を任せて目を閉じよう
ああ、やはり蝉はうるさい
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