恋愛
P.S.紫の花が似合うあなたへ
500文字
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どうして愛してくれてたのか分からなかった。
元彼とひどい別れ方をしたあと、あてつけのようにあなたの告白を受け入れた。
最低だったよね?
同性のあなたへ本当の好意があったか、あの時は分からなかった。
傷心を理由に私は、炎天下で十五分も遅刻して、あなたを待たせたっけ。
銀杏の葉で道路がいっぱいになっていた日に、発露する場所のない怒りと不安をあなたのアパートの壁とお皿にぶつけたっけ。
ねえ、どうして怒り返してくれなかったの?
別れる前に、そっとあなたの机に花飾りがついたヘアピンを最後に置いて帰った。
なんの変哲もないよく見る、あなたの好きな色の花。
そんな花を見るたびに、私を思い出してくれるかなって。
雪の降った昼、あなたの声が聞こえた気がした。
あの公園で一緒にコーヒーを飲んだんだ。
桜の蕾が色づき出したころ、あなたがよく使っていた落ち着く香水の匂いがした気がした。
よくあのスーパーで、その晩食べるものを買ったっけ。
どうして愛してもらえてるのか、理解しようとしなかったんだろう。
私の中であなたの何もかもがまだ鮮明に残ってる。
ようやく、気付けた。
きっと私はあなたが……。
私の宛先の無い、長すぎる追伸はここで終わらせよう。
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