恋愛
深夜2:17のメッセージ
905文字
約2分で読了
ふと目が覚めた。
スマートフォンを確認すると深夜1:57。
「…最悪」
幼い頃から私は夜が苦手だった。
静かな夜に響く、冷蔵庫の機械音、バイクの走行音、ギシギシと鳴る家鳴り、それら全部が、やけに現実的に響く。
夜は寝ているのに、世界だけが進んでいるみたいで。
その感覚になんだか、胸がモヤモヤする。
思わずSNSを開く。
ボーっと眺めていると、様々なタイムラインが流れてくる。
「好きな人が夢にでてきますように!」「このドラマ面白い。」
良かった…。
私は、取り残されていない。
気になるタイムラインが流れてきた。
あの子の非公開アカウントだ。
「寝れない。暇だから誰かメッセージちょうだい。」
私は思わずメッセージを送る。
やっほ、私も寝れないんだよね。
良かったら話そうよ。
-2:06-
すぐに既読がつく。
やっほー!
全然いいよ!メッセージうれしい!
-2:07-
私たちは何気ない会話をラリーする。
コスメの話、ドラマの話、部活の話。
私はあの子に部活の話をする。
あ、明日の朝練何時からいく?
良かったら一緒に行こうよ。
-2:14-
いいよ。
じゃあ、駅のホームで待ってるね?
こんな時間だし寝坊したらダメだよ。
-2:15-
あの子と登校の約束をした。
逆に興奮して眠れないかもしれない。
ほんの少しだけ、世界が鳴った気がした。
嬉しくてしばらく、画面をボーっと見ていたら、あの子からメッセージがきた。
既読無視しないでー(笑)
-2:17-
私は思わずスマートフォンを触った。
それが間違いだった。
指先の操作を誤って、「大好き」というスタンプを送ってしまった。
そんなキャラじゃないのに…!
急いでメッセージを消した。
けれど、すでに既読は付いてしまった。
あの子からメッセージがくる。
スクショ撮っちゃったよ(笑)
-2:18-
メッセージと共にスクショが送られる。
…まじか。
続けてあの子からメッセージが届く。
このスクショお守りにするね!
明日の朝練楽しみにしてるね。
-2:19-
もっと素直になって良いんだからね…?
-2:20-
私は何も反応できずにいる。
じゃあ、おやすみなさい!
-2:21-
私はしばらく呆けたまま、震えた指で「おやすみ」と返信した。
世界は、私を中心に動きだした気がした。
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