SF・ファンタジー
ぶっとび☆ろじかる
463文字
約1分で読了
友達の中にスゲェぶっ飛んだ奴がいる。
発想や言動もそうなんだけど、もうね、一目で分かるぶっ飛び方。
「何だよ、その奇抜なファッション!」
「実は俺、透明人間になったんだ。」
そんなド派手な格好をしているくせに、何を言ってるんだ?
俺は微塵も理解できなかったが、そいつはこう続けた。
「今から貴金属店で盗みを働いて、それを証明してやろう。」
AIカメラが不審者を見つけて、警備ロボにすぐさま拘束命令を送るこの時代に、盗み?
そんなバカげた事があってたまるかよ。
しかし、そいつは堂々と入店し、すぐに戻ってきたかと思うと、ポケットから宝石たちを取り出した。
「ほら、簡単だった。何てったって俺は透明人間だからな。」
何でだ…?
何で警備ロボはこいつを捕まえなかった?
何でAIカメラはこいつを犯罪者だと判断しなかった?
俺には分からなかった。
人目にはこんなに目立つ、ド派手な奴なのに。
もはや、同じ人間とは思えない。
AIにとってもそうだったのかもしれない。
浮かれて道路に飛び出したそいつは、いつも以上にぶっ飛んだ。
AI自動運転の車に、ノーブレーキではねられて。
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