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織姫
381文字
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星の流れる美しい川辺りで、私は彼を待っていた。
川の水を掬うと、金平糖の様にきらきらと輝く星の水が手を濡らす。溢れ落ちる光の雫を、一人見つめて小さく息をついた。
彼に会える日は、とても特別。この星の川を渡って彼に会う日はいつだって美しく着飾っている。今日の為に織った美しい衣、艶を忘れない黒髪、淡く染めた唇……そのどれもが、全て彼の為。
一年に一度しか会えない彼の前では、誰よりも美しくいたい。それは女の意地であり、覚悟。今日が終わり、彼が再び私から離れても私を忘れないようにする為に密やかに込める色香。私をその身にじんわりと焼き付けて、忘れないでと、彼に甘く囁く準備は出来ていた。
どうか、早く会いに来てくださいませ。とびきり甘美な夢を、貴方に差し上げましょう。この身は全て貴方のもの。早くその手で、優しく私を乱して欲しい。
胸の小さな高鳴りが、星の水と共に流れていく。
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