恋愛

キミのタイムマシーンを魅せて

417文字 約1分で読了
作者:しとえ
 聖地巡礼 という言葉があるがこれもそれに該当するのだろうか。 彼女のことを推しだと思えば確かにそうかもしれないが。 駅で降りると雨が降っていた。傘を開く。 君が好きだった赤い色の傘を。 駅前の喫茶店、君とよく一緒に入った。 君はここのチーズケーキが好きで、 残り惜しそうに最後のひとかけらを食べていたことを思い出す。君がいなくなって、もう十年も経つのにここの喫茶店は変わらない。 ――いや、変わったか 。 マスターが息子さんへと代替わりした。 味は一緒。いや、君に言わせたらちょっと違うのかもしれないが。 喫茶店を出ると 2人で一緒に歩いた、通りを歩く。 学生時代この道を何度君と歩いただろう。  君との記憶を遡って行く。 それはタイムマシーンに乗ったかのように。 君がそばにいることがあまりにも当たり前すぎて君のいない日々が来るなんて夢にも思わなかった。君のいない世界をあまりに辛い。  タイムマシーンがあれば、今すぐ君に会いに行くのに。 君の魅力的な笑い声を聞くために……
2026/09/29 ・ 👁️ 63回 ・ 💬 0件

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