コメディ・日常
傘の骨に絡まる星屑
304文字
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突然雨が降り出したので、雨で濡れていた女の子にビニール傘を貸した。
「ありがとう」
お辞儀を一つするとその子は街あかりの下、走って行った。
雨の夜のビニール傘はクラゲに似て、雨粒に街の明かりを反射してきらめいて見えた。
ふと水中にいるような錯覚に陥る。
暗がりの空の下、あの子の傘もまたクラゲになってこの町で輝いているのだろうか。
傘をあげてしまったので、私は数メートル先のコンビニに駆け込んだ。
店の入り口の近くに売ってあるビニール傘。
1本買ってコンビニを出た。
ビニール傘ごしの風景はぼやけて滲んで見える。
街の灯りが雨粒に写りまるで星屑みたいだ。
空の上にいるような軽やかな気分になった。
私は雨の日に星空を片手に町を歩く。
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