SF・ファンタジー

博士の愛した惑星 ●●▲●▲▲●●

2,899文字 約6分で読了
作者:鴉未
■月■日 博士と、別の星の言語で行っていたこの日報も、ひとりぼっちの私の日記となってしまいました。 ■■●、●●●●●●●●▲、●▲●▲●●▲●▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲●●▲、▲▲▲▲▲▲▲●▲●▲●●▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲。 博士が死に、せっかく学んだ言葉も、もはや私以外に読める船員はいません。 ●●▲●▲、▲▲▲▲●▲▲▲●●▲、▲▲▲●●●▲●▲▲●●▲▲▲▲▲▲▲。 この交換日記……日報のきっかけは、博士の一声でした。ある日、こんなことを言い出したのです。 「せっかく宇宙に出るんだ。他の星の言語のひとつやふたつ。覚えなくてどうするんだ。」 ▲▲●●●●……●●▲▲▲▲▲▲▲、●●▲●●▲▲▲▲▲。▲▲▲▲▲▲▲▲●▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲。 「▲▲▲▲●●▲●▲▲▲。●▲●▲●●▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲。」 博士は、自分は読めないくせに、私にそんなことを言ってきたのです。そのせいで、私は辞書を片手に、同じことを2回書く必要が出来てしまいました。 ●●▲、●●▲●▲▲▲▲▲▲▲、●▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲。 ▲▲▲▲▲、●▲●●▲●●▲▲●▲■●●▲●●▲●●▲▲▲▲▲▲▲。 でも、なんだかんだ私も楽しんでいたのだと思います。 なぜなら、博士が死んだ後も、私は未だに、同じ内容を別の星の言語で書き続けているのですから。 ▲▲、▲▲▲▲▲▲、●▲●▲▲▲▲▲▲▲▲▲●▲▲▲。 ▲▲▲▲、●●▲●▲▲▲▲●▲▲●▲▲●▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲。 さて、あんなに地球を愛していた博士は、30日前、皮肉にも宇宙の中で亡くなってしまいました。原因は、私たちの宇宙船が、宇宙人からの砲撃を受けたことです。 ▲▲、▲▲▲▲●●▲●▲▲▲▲●●▲、■■●●、●●▲▲▲●●▲●▲●▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲。 ●●▲、●▲▲▲●▲▲●●▲、●●●▲●●▲●▲▲▲▲▲▲。 思えば5年前、宇宙の研究をしている博士が、”とある星が地球を滅ぼそうとしている”という情報を手に入れたことから私たちの旅は始まりました。 ●▲▲■●●、●●▲●●▲▲▲▲▲●▲▲▲▲▲▲▲▲▲●▲、”▲▲▲●▲●●▲●▲▲▲▲▲▲▲▲”▲▲▲●●▲●▲●▲▲▲▲▲▲●▲▲▲●▲●▲▲▲▲▲。 博士は地球を守ろうとし、爆速で宇宙船を作り、操縦士の私だけを連れ、宇宙に飛び出しました。 ●●▲●●▲●▲▲▲▲、●●▲●●●▲●▲、●●●▲●▲▲▲●▲、●●▲●▲●▲▲▲▲。 順調な旅路、しかし、宇宙船が地球から50万キロほどの距離の時、悲劇が起こりました。 ●●▲●●、▲▲▲、●●●▲●●▲▲、■■●★★▲▲▲●●▲●、●●▲●▲▲▲▲▲。 地球を攻撃する砲撃が、私たちの船に直撃したのです。 ●●▲●●▲▲▲▲●●▲▲▲、●●▲●▲▲●▲●●▲▲▲▲▲▲。 轟音でした。初めて砲撃を受けたときの感情を、私は忘れることができません。 ●●▲▲▲。●▲▲●▲●●▲●▲▲▲▲▲●●▲、●▲●▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲。 最初の数発は問題なく耐えることができましたが、攻撃は桁違いでした。私たちの船は、数百、数千、数万と砲撃を受け、エンジン室が壊れてしまいました。 ●●▲●●▲●▲▲▲▲▲▲▲▲▲●▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲●●▲▲▲▲▲、●●▲●●▲▲▲▲。●▲▲▲●▲、●●、●●、●●▲●●▲●▲、★★★★●▲●▲▲▲▲▲▲▲▲。 「操縦士を失うわけにはいかない。修理は俺が外に出て行う。」 「●●●▲●▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲。●●▲●▲●▲●▲●▲。」 そう言って出て行った博士は、遂に作業中に砲撃を受け、死んでしまいました。 ▲▲●▲▲▲●▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲、●●▲▲●▲▲▲▲▲▲▲▲▲、●▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲。 全てが詰んで、もうどうでもよくなりました。ただ最後に、博士と宇宙船と、博士が愛した地球を見たいと思いました。 ●▲▲●▲▲、▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲。▲▲●●▲、●●▲●●●▲、●●▲●▲▲●●▲●▲▲▲●▲▲▲▲。 どうせ残された燃料はあと一日分くらいです。明日は私は、最後の燃料を使い、“地球に少しでも近づこうと思います”。 ▲▲▲●▲▲▲●●▲▲▲●●●▲▲▲▲▲。●●▲●▲、●●▲▲▲▲●▲▲▲▲、“●●▲●▲▲▲●▲▲▲▲●▲▲▲▲”。 ■月■日 最後の燃料を使い果たした瞬間、驚くべきことが起きました。 ●●▲●●▲▲▲▲●▲●●、●▲▲▲▲▲▲●▲▲▲▲▲▲。 なんと、宇宙船が地球の引力に捕まり、燃料なしで、地球の周りを進みだしたのです。 ▲▲▲、●●●▲●●▲●●▲●▲▲、●●▲▲▲▲▲、●●▲●▲▲▲▲▲▲▲▲。 もうこの宇宙船は自力ではどこへも行けません。砲撃は未だに続き、船内には今も轟音が響いています。 ▲▲▲●●●▲●●▲▲●▲▲▲▲▲▲▲●▲▲▲▲▲。●●▲●▲▲●▲、●●▲▲▲▲●▲●▲▲▲▲▲▲▲。 それでも、操縦席から見える地球は、青く、青く、美しく見えました。どうやら宇宙船が代わりに砲撃を受けることで、地球のことを守れているようだったのです。 ▲▲▲▲、●●●▲▲▲●▲▲●●▲、●▲、●▲、●▲▲、●▲▲▲▲。 ▲▲▲▲●●●▲●▲▲▲▲●▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲、●●▲▲●▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲。 博士も、博士の作った宇宙船も、死に絶え、燃料が切れても、愛する地球のことを、守り続けていたのです。 ●●▲、●●▲●▲▲●●●▲、●▲●▲、●●▲●▲▲▲、●▲▲●●▲▲▲▲、●▲●▲▲▲▲▲▲▲。 宇宙船は引力に任せ、地球の周りを周ります。このペースだと、残りの食料分で、1周くらいは周れるのかもしれません。そしてきっと、私が死んだあとも、この宇宙船は、博士が愛した地球を、守り続けていくのでしょう。 ●●▲、●●▲●●●▲、●●▲●●▲▲▲▲▲▲▲、●●▲▲▲▲▲▲▲、●▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲。 ●●●▲●●▲●▲、●●▲●▲▲▲。▲▲★★★▲▲、●▲▲●●●▲、■●▲▲▲▲●▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲。▲▲▲▲▲▲、●▲、●▲▲▲▲▲▲、▲▲●●●▲、●●▲●▲▲▲●▲●▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲。 私は、私の命が尽きるまで、この轟音の特等席で、美しい星を見続けようと思います。 ●▲、●▲●▲●▲▲▲▲、▲▲●●▲、●●●▲▲▲▲▲、●▲▲●▲●●▲▲▲●▲▲▲▲。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 2050年、ちょうど10回目の月面着陸を成功させた人類は、月の地面に埋まっている、一冊の本を発見した。それは、”月に生命体が存在した”証拠となる、”異星人の手記”だった。 本の内容のうち、半分は解読が出来なかったが、書き手が、”地球の言語でも記していた”ため、研究者たちは、文章の内容を理解することができた。  手記の最後のページには、こんな言葉が、”地球の言語だけで書かれていた。”  「未来を生きる、美しい地球の皆さまが、いつかこの日記を読んでくれますように。」 その記述から45億年、月という名の宇宙船は、今も地球を守り続けている。 ▲▲●●▲▲■■●●、●▲▲▲●▲●●●▲、●▲●●▲●▲●▲▲▲▲。
2026/10/03 ・ 👁️ 106回 ・ 💬 4件

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読者の感想・応援メッセージ

鴉未
しとえさん
ありがとうございます!!嬉しいです!
鴉未
珈琲時間さん
ありがとうございますー!
しとえ
とても面白かったですとても面白かったです
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