エッセイ

夢の果て (詩付きの自己紹介です。私が詩を書き始めた理由)

1,941文字 約4分で読了
作者:しとえ
長い間、忘れていた 夢見ることを思い出したなら 夢の果てまで歩いて行きましょう たくさんの子供たちを 置き去りにした あの子たちを迎えに行って 夢の果てまで歩いて行きましょう 8歳の 夢見る私 13歳の 迷宮の入り口に立つ私 手をつないで迷わぬように 17歳の 血を流し 死にたいとばかり考えていた 夜の底よりも暗い、十代の あの頃の私を迎えに行かなくては 平坦な様で紆余曲折、 気がつけば随分と 歩いてきたものです。 夢見る力が尽きてなお ただひたすら歩いてきたのです。 振り返れば夢見る私がおりました。 夢はあわく、優しく柔らかく いつのまにか 私の人生に とけておりました。 柔らかな夢は私自身となりました。 夢見る力を取り戻し、もう一度 8歳の私も、13歳の私も、17歳の私も、 夢の果てまで一緒に、 どこまでもどこまでも 歩いて行こうと想うのです。  童話作家になりたいと思ったのは小学2年生の時でした。 その頃からずっと夢は童話作家。 それは夢というよりは決意のようなものだったと思います。 13歳の時、私は詩を書き始めるようになりました。 心に浮かんだ心象を言葉にして紙に書き留める。 夢想好きだった私にとって詩を書くということは、自分の心を記録することだったように思います。特にその後10代の後半になるにつれてそれは顕著になっていったと思います。  10代の頃、本当に体調が悪くって、年間200日ほど出血がまらない毎日でした。今ならば月経困難症とか出血過多症とか病名がつくのかもしれませんが、10代の初めの頃に出血があまりにもひどいので病院に行って見てもらったところ「始まったばかりなので生理不順でしょう」と言われてそれっきり病院に行くことはありませんでした。まだ10代だった私は、みんなそんなものなのだと思って過ごしておりました。今から考えると、どう考えても異常なんですけどね。出血が20日も続くと目は太陽を10秒ぐらい見た後みたいに点滅してよく見えず、それでも立っていることも歩くこともできるので自分の異常にもよくわかっていませんでした。高校生の頃、記憶がよく飛んでいるのですがおそらく出血多量で意識が朦朧としていたのだと思います。 高校生の時は毎日ノートに「詩と絵」書いて過ごしたものです。 そんなわけで黒板の板書というものが本当に苦手でなにせ頭に浮かんでくる言葉を先に詩として、書き出してしまはなくてはならず、詩を書いたらそれに合わせたイラストもセットで描きたかったのです。 私にとって詩を書くというのは生きている存在証明のようなものです。プロフィールに「詩人」と名乗っておりますが、正直に言って詩人として有名になりたいとか、受賞したいなどという気持ちは全くないのです。ごめんなさい。こんなことを書いたら不快に思われる方もいらっしゃると思います。 でもきっと私は10代の時に詩を書いてなかったら心が潰れていたと思います。体がしんどくて言うことが聞かなくて、けれどその異常な状態を普通だと思っていたのですから。おまけに人並みに動けないことを自分がどんくさいからだと思っておりました。 だから詩を書いて心を吐き出すということが、私にとってどんなに重要だったか。  17歳の時に初めて自分にとって納得のいく作品が書けました。 「夜の海」という作品です。 主人公は13歳の女の子、17歳の当時の私から見てあの頃の私なのでしょう。 今もとても大切にしている作品です。  だんだんと書くのがしんどくなって夢を諦めたのが27歳の時。 それから10年以上何も書いておりませんでした。 詩を書くことすら、やめてしまっていたのです。  けれど、ある時とても気に入った作品ができて二次創作をしたくなってもう一度筆を取りました。4年ほど二次創作をちまちま書いては アップしておりましたがほんの少しだけオリジナルをもう一度書いてみようとある時思いました。 X にアカウントを作って、気軽に140字小説でも千話分ぐらい作ってみようかなと思ったのが始まりです。 1ヶ月もしないうちに詩を書くのが復活しました。  やはり私は詩を書くのが好きなのです。 詩を書くのは自分の心を吐き出すこと。 自分の心に素直であること。 辛さも喜びも悲しみも、ぐちゃぐちゃになっている心の中を全部まとめて言葉にしてしまうこと。 私にとって詩を書くというのは、生きているということです。  アカウントを作って初めの目標の千作品を書ききってしまいました。だから次の目標、いいえ、夢を復活させることにしました。もう一度夢を。  今もきっと夢の中に私はいます。 たくさんの夢見た私と一緒に。 これからも夢の果てに向かってたくさんの私を連れて歩いて行きたいと思います。 ささやかながらこれを自己紹介とさせていただきます。 そこまで読んでくださってありがとうございました。
2026/09/19 ・ 👁️ 129回 ・ 💬 2件

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読者の感想・応援メッセージ

しとえ
ありがとうございます。
自分の詩を書いていた理由とどういう思いで書いているのか、ちょっとした自己紹介代わりのエッセイです。
お読みいただけてとても嬉しいです。
こちらでもよろしくお願いします😆✨
コメントありがとうございました!
柊ことは
しとえさん。
こんな児童期〜青年期を
過ごされていたんですね。

しとえさんの
作風と今回のお話をみて
結末の美しさや幸せさに
繋がった気がしました。

こちらでも
作品を読めること楽しみにしております。

よろしくお願いいたします!
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